プレスリリース 書き方 フォーマット:編集者が求める構成
要約
プレスリリースは、1枚に収まる7つのブロックで構成されます。重要な事実を先頭に置く逆三角形で書き、記者がどこで読むのをやめても何が起きたか分かるようにします。AIアシスタントは初稿、削る作業、派生版に役立ちますが、コメントを作ることや数字の確認はできません。
木曜に新製品を発表するのに、月曜の時点ではまだ真っ白です。プレスリリース 書き方 フォーマットそのものは、覚えてしまえば簡単です。見出し、日付と地名、リード文、本文、コメント、会社概要、連絡先の7ブロックを、1枚に収まる400〜500語にまとめるだけです。時間がかかるのは、各ブロックに何を入れるかを決めることです。そこで、一緒に文章を組み立ててくれるアシスタントが役に立ちます。
プレスリリースは7つのブロックでできている
どのプレスリリースも、同じ骨組みに当てはまります。記者は上から下まで約10秒で目を通すので、見た目の凝り方より順番が大事です。
見出し: 8〜12語で、動詞と事実を入れたニュースそのもの。
サブ見出し(任意): 見出しに入らなかった詳細を一行で補足します。
日付と地名: 地名を【】で示し、日付を続けて、ハイフンで本文につなぎます。例:
【東京】2026年11月5日 -リード文: 誰が、何を、いつ、どこで、なぜ。二文以内にまとめます。
本文: 短い段落を2〜4つ。重要な情報から順に並べます。
コメント: 1〜2件。役職つきの実名の人物から取ります。
会社概要と連絡先: 会社の説明を2〜3文。記者がすぐ使える担当者名、メール、電話番号を添えます。
末尾は「###」を中央に置いて締めます。「以上」で締める慣習もあり、こちらも同じ役割です。どちらか一つに決めてください。

形式の全体は以上です。念のため第三者の解説と照らし合わせたい場合は、Purdue OWLのプレスリリース解説が同じ構成を示しています。配信サービスのテンプレートも、ほぼ同じ並びです。
なぜ逆三角形の構成で、2行目以降も読んでもらえるのか
200通の未読メールを抱えた記者は、下の段落から削ります。だからプレスリリースもニュース記事と同じように、最も重要な事実を先頭に、補足を次に、背景を最後に置きます。
確かめ方は簡単です。最初の段落より後をすべて隠してみてください。読者は、何が起きたのか、誰がやったのか、なぜ重要なのかを分かるでしょうか。分からなければ、ニュースが埋もれています。
弱いリード文の例: 「Acme株式会社は、業務効率化ソリューションの大手プロバイダーとして、新しいプラットフォームの提供開始を発表できることを大変嬉しく思っております。」
使えるリード文の例: 「Acmeは11月5日、共有受信箱の提供を開始しました。40社でのパイロット導入では、サポート担当者がメールを振り分けにかける時間が6分から2分に短くなっています。」
会社も製品も同じです。二つ目には日付、数字、読む理由があります。一つ目にあるのは、気持ちだけです。
書式で本当に効く点と、気にしなくていい点
プレスリリースの書式をめぐる議論の多くは、誰も確認しない細部についてです。効くものと効かないものを分けて考えます。
効かせたいもの:
日付と地名の正確さ。 地名と当日の日付を必ず入れます。日付がないと広告のように見えます。
本物のコメント。 実在の人物が言い、本人が承認した言葉であること。声に出して言える一文にします。
通じる連絡先。 「info@」ではなく、担当者の直通メールと電話番号です。
コピー&ペーストで崩れないテキスト。 表や、文字入りの画像は使いません。
気にしなくていいもの:
「プレスリリース」の文字を大きく飾ること。入れても構いませんが、悩む価値は低いです。
凝ったレターヘッドや重いデザイン。メール本文に貼ると、どれも表示されません。
2ページ目。必要になったら、それは発表が二つあるということです。
見出しに毎回「発表」を入れること。何が起きたのかを書きましょう。
送り先によって形式も変わります。メール本文に貼るなら、プレーンで短くします。PDFで添付するならロゴを入れられます。ニュースルームのページに載せるなら、わかりやすい見出しと、検索エンジンが読めるスラッグが必要です。
プレスリリースは何語が目安か
400〜500語が目安です。PR NewswireのAPスタイル解説も、似た目安を挙げています。300語を下回る場合は、コメントか背景が抜けています。600語を超えると、プレスリリースではなく事例記事になっています。
段落は2〜3文にそろえます。最初の段落は可能なら30語以内に収めてください。思うより、意外と守れます。
450語のプレスリリースを組むときの配分の目安です。
リード文: 35〜45語
本文: 200〜250語
コメント: 40〜60語
会社概要: 60〜80語
連絡先: 残りすべて
AIが助けてくれる場面と、代わりにならない場面
助けてくれる場面は三つ、代わりにならない場面が一つあります。

初稿づくり。 事実を5つ(何が、誰が、いつ、なぜ重要か、数字一つ)渡し、リード文と見出しを3案ずつ出してもらいます。選んで直します。書式が決まっているので、AIが横道にそれる余地は小さいです。
削る作業。 620語のプレスリリースには、たいてい2段落分の背景が含まれていて、それはWebサイトに置くべき内容です。貼り付けて450語にしてもらい、何を削ったかを読みます。約3分の2には同意するはずで、残りは元に戻したくなるでしょう。
派生版づくり。 同じニュースでも、一行のメール案内、LinkedInの投稿、ニュースルームの記事が必要になります。完成したプレスリリースから書けば、午後いっぱいではなく数分で済みます。
コメントは代わりにならない。 AIは「私たちは、チームを力づける解決策を発表できることを大変嬉しく思います」のような、どれにでも当てはまる文章を書きます。記者はこの文章を使いません。広報担当者に5分インタビューして、本人の言葉をそのまま使い、文法だけ整えてください。
普段からチャット型のAIを使っているなら、初稿の作業はChatGPTでも可能です。大切なのは、いつも書いている場所で下書きすることです。タブの間で文章をコピーし直さずに済みます。
短い作業の流れはどうなるか
私の場合、数年分のクライアント案件を経て、標準的な新製品発表はおよそ25分で仕上がります。
事実を5つメモに書く(5分)。 何が起きたか、関係者、日付、読む理由、出典つきの数字一つ。
本物のコメント(5分)。 広報担当者に2つ質問し、答えを一字一句書き取ります。
AIと初稿(5分)。 事実とコメントを貼り、7ブロックを順番どおり450語で依頼します。
自分で直す(8分)。 すべての数字をメモと照合します。形容詞を削り、見出しは自分の言葉で書き直します。
送信前チェック(2分)。 リード文を声に出して読みます。連絡先のメールを開き、日付と地名を確認します。
この時間は計画であって、ベンチマークではありません。最初の一本は長くかかり、五本目はそうなりません。

どんなミスで素人っぽく見えるか
よく現れる失敗は四つあり、何も言わなければAIも同じミスを繰り返します。
作られた数字。 言語モデルは、もっともらしい数字で隙間を埋めてしまいます。数字を渡し、その数字だけを使うよう指示し、必ず確認してください。
リード文の専門用語。 「次世代の機能を活用して」は何も言っていません。「2人のチームで4言語の公開ができます」は、何かを言っています。
数年前の会社概要。 四半期ごとに更新してください。古い人数や製品名は、その上にあるすべてを台無しにします。
今日出す理由がない。 日付の材料、ローンチ、結果、イベントのどれもないなら、それはニュースではありません。ニュースとしての切り口を足すか、代わりにピッチを送りましょう。
配信にツールは必要か
文章を書くだけなら要りません。配信は目的次第です。有料の配信サービスは、ニュースアグリゲーターや配信網に載せられます。Prowlyのようなメディア対応ツールは、リストの管理と開封状況の確認に役立ちます。担当分野を取材する記者5人に直接送るほうが、どちらよりも効果的なことがよくあります。
適切な記者を探すことが課題なら、Muck Rackのようなデータベースがその用途のために作られています。ただし価格もそれなりです。
送る前には、必ず最終校正をしてください。日本語の誤字や表記のゆれは、校正ツールや自分の目で確認できます。英語版も出すなら、Grammarlyのような英文校正ツールが、短い文章の綴りや表記ミスを拾ってくれます。確認は1分もかかりません。
穴埋め式テンプレートはどんな形か
自分の文書にコピーして、角かっこの部分を差し替えてください。わざと素朴に作ってあります。
[見出し: 動詞+事実、8〜12語]
[任意のサブ見出し: 補足の一文]
[都市、都道府県、年月日] - [誰が][何をしたか]。[この結果や節目の内容]。[その媒体の読者にとって重要な理由を一文で。]
[本文1段落目: 最も役立つ情報を一つ。数字とその出典つき。]
[本文2段落目: どう機能するか、顧客に何が変わるか。]
「[実名の人物が実際に言った一文]」と、[氏名]、[役職]([会社名])は述べています。「[続けて言った二文目があれば]」
[本文3段落目: 提供開始日、価格、詳細へのリンク。]
[会社名]について [2〜3文: 何をしている会社か、誰のためか、いつからか。]
報道関係者からのお問い合わせ先 [氏名]、[メール]、[電話番号]
###
角かっこの一つひとつが、ツールに頼む前に自分で決める判断です。フォーマットの役割は、そこで何が足りないかを正確に教えてくれることです。
プレスリリース、メディアアドバイザリー、ピッチはどう違うか
この三つは混同されがちで、そのせいで返信を得られなくなります。
プレスリリースは、すでに起きた、または今まさに起きているニュースを伝えます。そのまま記事として引用、掲載されることを前提に書きます。
メディアアドバイザリーは、記者が足を運べるイベントを告知します。短く、たいてい200語未満で、誰が、何を、いつ、どこで、なぜ来てほしいかを並べます。
ピッチは、一人の記者に送る個人宛のメールです。3〜4文で、この話がなぜその記者の担当分野に合うのかを説明します。リリースは添付せず、本文中にリンクを置くことも多いです。
先にピッチを送り、その中にプレスリリースへのリンクを入れてください。プレスリリース自体は、上で説明した形式を保ちます。記者は一度のクリックで、全文を読むかどうかを決められます。
月曜の朝に実際にやること
まず事実を5つ書きます。コメントはプロンプトからではなく、本人から取ります。下書きと削る作業はアシスタントに任せ、見出しは自分で考えます。そのうえで、日付と地名、連絡先を入れたプレーンテキストのプレスリリースを、名前の分かる記者5人に送ります。仕事はそれだけで、午前中の一回の作業に収まります。